春日神社(かすがじんじゃ)

春日神社本殿(重要文化財)
のどかな田園地帯に映える朱塗りのお宮さん、「春日神社」は室町初期に建てられた本殿で、重要文化財に指定されています。祭神は、 武甕槌命(たけみかづちのみこと)、 経津主命(ふつぬしのみこと)、 天児屋根命(あめのこやねのみこと)、 比売命(ひめがみ) です。

明治16年の「神社明細帳」によると、春日神社の創建は大同2年(807年)ですが、元文元年(1736年)の「寺社類集」によると年代は分からないと書かれていることから、はっきりはしませ。高屋は室町幕府の御料所として成立していた地域で、この地を治めるために、代官である丹波蜷川氏の居城が、播根寺(ばんこんじ)の西側山頂にあり、丹波一円ににらみをきかせていたようです。ちょうど春日神社周辺は、この蜷川城下の集落があったところでした。この時代に春日神社は最も栄えましたが、その後、蜷川一族が明智光秀の軍と共に大山崎の合戦で滅ぶと、それと共に春日神社も衰退していきます。重要文化財の指定を受けている本殿も、蜷川氏が隆盛を誇った室町初期の創建で、様式的には鎌倉末期の手法を残したものだろうと考えられているそうです。また、境内にある樹齢三百年のカゴノキは足の痛みが治るとして、草鞋や草履を供へる習慣があるさうです。集落の裏山には園部最大の規模を持つてゐた戦国時代の蜷川城址(蜷川氏ないし高屋氏)があります。

町道園部亀岡線から瓦の先を右折してすぐの右手にあります。鳥居は少し奥まっており、道からは左写真にある石橋しか見えていないため、注意していないとうっかり通りすぎてしまいます。
境内には本殿(左写真)、手水(下の写真左)、拝殿(下の写真中央)と倉がところ狭しと並んでいます。また、正面入って右手には池があり、その中に祠(下の写真右)があります。

 

 

 

 

 

春日神社の入り口に立てられていた説明板には以下のことが書いてありました。
「平安時代初期の大同2年(807年)蟠根寺の守護神として春日大明神が建立され、仁平2年(1152年)平清盛の進言により、桐ノ庄18ヶ村の総社として再建したと伝える。現在の社殿は、形式などから室町時代初期の建立と考えられる。
建物の内部は2室に区切られており、内陣前面中央間の板扉内面には、束帯姿の随身像が描かれている。本殿の柱は丸柱で、向拝柱は角柱である。この向拝柱の面取りが大きく取ってあるのが時代的な特徴で、その他、かえる股の彫刻や繋虹梁、鬼瓦等がよく時代の象徴を表している。
建物の形式は一間社流造。檜皮葺で瓦棟鬼瓦付きである。大正10年(1921年)に重要文化財に指定された。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【春日神社DATA】
住所:園部町高屋

参考文献:園部町教育委員会『園部の歴史〜郷土史の資料〜』、広報そのべ、境内の説明版

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