SUNTORY山崎蒸留所(大山崎)
京都からほんの15分ほど。JR大山崎駅から南西に10分ほど歩いた天王山の山裾に山崎蒸留所はあります。県境にあるのですが、正確には大阪府島本町になるそうです。
山崎は、天王山特有の竹林に囲まれた豊かな水に恵まれた土地であり、万葉の昔から水生野(みなせの)と呼ばれ、日本を代表する茶人・千利休も、この地をこよなく愛し、茶室「待庵」を建 てたほどの名水の里です。「ウイスキーづくりは、まず水探しから始まる」と言われるほど、水にシビアなウイスキーづくりには全てこの水が使われます。また、桂川、宇治川、木津川の合流しており、3つの川の水温差で霧が発生しやすい湿潤な気候のため、多彩な原種づくりのできる土地だそうです。有名なサントリーのモルトウイスキー「山崎」はここで生まれます。
山崎蒸留所の正門で私たちを出迎えてくれる金属製の変わった形をしたオブジェ(下の写真左)は「ポットスチル」と呼ばれるもので、ウイスキーづくりには欠かせない銅製の蒸留釜の使用されなくなったものです。ポットスチルには使用年数があり、銅が薄くなってくるため20〜30年で取り替える必要があるそうです。そうして使用されなくなったものが、蒸留所構内のところどころにこのようにオブジェとして設置してありました。高さがなんと5m以上もあり、3階建ての建物に匹敵するその大きさにはびっくりしてしまいます。正門から通路の左手は、ちょっとした庭園になっており、11月1日から1月10日までの間はポットスチルをクリスマスツリーに見立てたクリスマスイルミネーションが点灯されます。
そんな庭園の奥にあるのが「山崎ウイスキー館」(下の写真中央・右)。蒸溜所開設当時から残る建物を用いたウイスキー文化の体感空間で、ウイスキーを見たり、触れたり、味わったりすることのできるところです。
一階は「ウイスキーライブラリー」です。ズラリと棚に並ぶウイスキーはまさに圧巻。多彩な原酒やウイスキー7000本が並ぶ、ウイスキーの図書館だそうです。その空間を抜けた吹き抜け部分には、ポットスチルや発酵槽など長年使われたきた実物が展示されており、ウイスキーづくりの息吹を感じることのできる一画です。また、案内用のコンピュータも設置されており、楽しく分かりやすくウイスキーについて学ぶこともできます。
二階は「ファクトリーショップ山崎」です。サントリー山崎蒸溜所ならではのオリジナルウイスキーをはじめ、こだわりのグッズなど多彩に揃ったショップで、ここでしか買えない逸品も多くあります。各種ウイスキーの他、リジナルウイスキーケーキ・ピュアチョコレート、ウイスキー樽材チップを使用して燻製にしたスモークチーズ、樽材を加工してつくったグッズなどが購入できます。下の写真中央のウイスキーのミニチュアボトルサイズ(高さ5cmほど)がとってもかわいかったです(^ー^)v でも、飲むと一瞬で無くなるよね・・・あくまでオブジェですね。
その他にもウイスキーに関する博物館もあります。開館時間は10:00〜16:45(16:00最終入館)で、なんと入場無料です。
ウイスキー蒸溜所ガイドツアー(無料)
所要時間は60分で、ガイドさんが工場内を案内してくれてモルトウイスキーの製造工程を直に見ることができます。さらに見学後には貯蔵庫を改修したゲストルームで「山崎12年」の試飲(2杯ほど)もできます!希望される方は、蒸留所正面左手のインフォメーションで受付をしてください。
ウイスキーは原料の二条大麦の麦芽(モルト)を麦汁にし、発酵させアルコール度数7%のもろみ(ウォッシュ)にします。それを先ほどの蒸留釜「ポットスチル」で二回蒸留し、無色透明のニューポットと呼ばれる原酒を作ります。ウイスキーは綺麗な琥珀色ですが、なんと最初は無色透明なのです!これを樽に入れ、熟成させることで、色と香味がついていくそうです。したがって熟成させればさせるほど、色は濃く、味は深くなっていき、その間に水分やよけいな成分は蒸発していくため、分量としては減っていくそうです(下の写真左、左が12年熟成させたもの・右が4年熟成させたもの)。この貯蔵庫では「ウイスキーサウンドギャラリー」というライブイベントも開催されているそうです(要申込)。
貯蔵庫に並んでいる樽の中には、発酵や蒸溜の仕方、また樽の種類を変えることによってつくり分けられた様々な原酒が眠っており、樽を置く場所や、樽の個性も全て影響してくるそうです。これらをブレンダーの巧みの技で上手いことブレンドすることでウイスキーはつくられます。樽は1度限りではなく、何度も再利用されるそうです。
最近は消費者の要望で、なんと樽ごとの販売も行っているそうです。購入した購入した樽は専用の貯蔵庫にて管理され、欲しいタイミングで瓶詰めをしてもらえるそうです。
最後にゲストルームで「山崎12年」の試飲をしました(下の写真左)。山崎の天然水で割ったハーフロックや、ジンジャエールで割ったもの、ストレートのものなどを「旨い水割りの極意」などの説明を受けつつ自由に試飲できます。もちろんソフトドリンクもあります。ちなみに、 樽として使用できなくなった樽は、家具になったりするそうです(下の写真右)。
一緒に見ちゃえ!関連スポット
・大山崎山荘美術館(京都府大山崎町)…JR大山崎駅から北西へ徒歩10分。無料送迎バス有り。
・三笑亭(京都府大山崎町)・・・離宮天ぷらとたけのこ料理の老舗。JR大山崎駅から南へ徒歩3分。

【サントリー山崎蒸留所DATA】
住所:大阪府三島郡島本町山崎5-2-1
電話:075-962-1423
URL:http://www.suntory.co.jp/factory/