園部高校・桜ヶ丘同窓会館周辺
 

  

京都府立園部高校の正門として、園部城の櫓門、巽櫓、番所が現存しています。中でも、番所が単独で現存しているのは珍しいそうです。また、塀も門前と門の北側にそれぞれ10mずつ残っています。映画のロケでよく使われる場所でもあります。それにしても、こんな立派な厳つい城門が正門の高校なんてここだけではないでしょうか??ちなみに、こんなに大きく分厚い門ですが、現役として使われているだけあって意外とスムーズ開閉できるんですよ。やはりそれなりの重量がありますので、動かし出すときと止めるときは全身を使いますが…園部高校出身の私は身を持って知っています(笑)門前には「園部城址」の碑と説明版が設置されています。説明版の拡大はこちら

現在の園部公園駐車場辺りは昭和48年までは、町営グラウンドでした。(下の写真左)写真は昭和8年2月頃の幼稚園児の遊戯で、うしろの建物は大正時代の料亭、六花亭です。となりは園部高校の前々身である船井郡立高等女学校時代の写真ですが、現在テニスコートがあるところに園部城の剣道場が残っているのが確認できます。(下の写真右) ※白黒写真:園部文化博物館平成11年度秋季特別展『園部藩と城』より

 

実は、櫓門入って右手にあった太鼓櫓も、少し離れますが、隣町八木町の安楽寺に移設され現存しています。この櫓は、明治4(1871)年に園部城から移築したものだと伝えられており、移築の際につけられたと思われる番付墨書が、今でも至る所に見られ、重層本瓦葺の軒瓦には『小出』の文字が確認できます。現在中に吊るされている太鼓は、亀山城にあったものが移されたものだそうです。

 

園部城というと、高校の方ばかりに気が行ってしまいがちですが、実は、道を挟んだ向かい側にも多数石垣が現存します。ちょうど向かい側の坂道のある斜面のところと、坂道を上がったところにある園部高校の「桜ヶ丘同窓会館」付近には階段も残っています。かつてここには家老の家などが建っていたと伝えられています。

  


また、園部高校の敷地そのものが園部城本丸の地形を利用したものなので、隣の園部公園駐車場から園部高校を眺めてみると、その形がはっきりと分かります。(写真左)現在は道で分断されていますが、かつて園部高校のある高台は園部公園の高台と繋がっており、共に本丸を形成していました。
ちなみに「桜ヶ丘同窓会館」とは園部高校の宿泊施設なのです。(写真右)平屋建てで、中には調理場や和室もあります。宿泊施設を持つ公立高校も珍しいのではないでしょうか?